2024.06.21

週末移住をはじめて1年

スタッフの丸山(通称まるちゃん)です。私は会社員として月曜から金曜まで働き、週末は隔週くらいでichiのスタッフとして三崎に通っています。そういうと、「タフだね」とか「バイタリティーがあるね」とかって言われます。恐縮です。

でも、厳密に言うと週末は働いていません。

ただ、ichiに居るだけです。

まず、土曜日は好きなだけ寝るようにしています。

(目覚ましをかけずに、自然と目が覚めるまで寝られるのって幸せですよね。)

夕方、ichiへ着くとお客さんと他愛もない話をしたり、ラウンジでころすけさんとゆみさんが夕飯をつくっている横顔を見ながら、本を読んだりします。

夜は宿直室に泊まり、翌朝は宿の前にころがっている猫を眺めながら歯を磨きます。

お客さんをお見送りし、洗濯機を回したら朝ご飯。

(マグロの照り焼き、これは本当に毎日でも食べたい。)

「あ、本当にこの人働いてないわ」とお気づきになられただろうか。

ゆみさん達と一緒に宿を隅々まで掃除して、日曜日の11時半くらいに宿を出ます。

掃除はもちろんお客さんのためですが、一宿一飯の恩義でもあります。

帰りは3204のジェラートを食べながら港をお散歩したり、かもめ児童合唱団の歌声を聴きながらMPでビールを飲んだり。(最近はMPがお休みなので、Fossetteのガレットがお気に入りです。)

ビール片手にぼーっと考え事をするもよし、お店の人や居合わせたほかのお客さんと話すもよし、気の向くままに過ごします。

そんな風に週末を過ごして1年。

ichiや三崎にいる時間は、(少々ぽんこつな)ただの自分で居られる時間です。

職場では一社員として、恋人や夫の前ではパートナーとして、親の前では一人の娘として、

私たちはその場に応じて求められる役を多少なりとも演じながら生活しているように思います。

ichiや三崎にいるときは、それがありません。

お腹いっぱいおいしいご飯を食べ、笑いたいときに笑い、話したいときに話す。

この心地よいかかわりを、これからも続けられたら幸せだろうなと思う今日この頃です。